ビバ!マジック~ドキドキ☆同士~

頭がぼうっとした。

そうだ。こういう奴だったよな。

だけど…

「今朝はまだ、怪我してなかったよ?」

お見舞いってべつに瞬也のせいじゃないし、頭打っただけだし、こんなのもらっちゃ悪い。

頭のズキズキが、心臓にまで降りて来た。

すごく真剣な目。

「相談したいことがあるんだ」

相談。

瞬也が、あたしに?

それこそありえない!

「えええっ?!」

「本堂さん、起きた?」

思わず大声を出したから、保健の先生が見に来た。

「遊園地のゲート前。4時」
すばやく言って、瞬也が逃げていった。