「うおりゃあああっ!」
「ぐはっ」
「おりゃあ!」
「いでっ」
ナイトのあたしをスルーして亜美ばかり狙ってくるボールを、
ことごとく受け止め、
投げてきた奴に向かって投げ返す。
大体は一発でしとめた。
ボールのラリーはあたし以外ほとんど男子ばっかに回っていて、
ナイトのはずのイマイは、いちども投げてこない。
なんせ「姫」だもんな。
それなら先に雑魚を片付けるまで。
「おりゃおりゃあっ!」
向こうの男子がどんどん減ってく。
F組には瞬也もいる。
あたしの実力を知っているせいか、ぜんぜん参加してこない。
こっちもなんとなく、あてにくいから避けていた。
しまいには、F組の男子は瞬也だけになった。
「茜ちゃん」
亜美がこそっと耳打ちをした。
「向こうの王さまって、瞬也くんじゃないかな……」
「えーっ」
ということは、いずれあてるハメになる。
一瞬、さきにナイトをやっつけようかと思った。
でも、女の子に攻撃しちゃいけませんって、師匠に言われてるし。
迷いが生じて、ボールをのがしてしまった。
F組のコート内を転がったボールは、
イマイに拾われた。
「ぐはっ」
「おりゃあ!」
「いでっ」
ナイトのあたしをスルーして亜美ばかり狙ってくるボールを、
ことごとく受け止め、
投げてきた奴に向かって投げ返す。
大体は一発でしとめた。
ボールのラリーはあたし以外ほとんど男子ばっかに回っていて、
ナイトのはずのイマイは、いちども投げてこない。
なんせ「姫」だもんな。
それなら先に雑魚を片付けるまで。
「おりゃおりゃあっ!」
向こうの男子がどんどん減ってく。
F組には瞬也もいる。
あたしの実力を知っているせいか、ぜんぜん参加してこない。
こっちもなんとなく、あてにくいから避けていた。
しまいには、F組の男子は瞬也だけになった。
「茜ちゃん」
亜美がこそっと耳打ちをした。
「向こうの王さまって、瞬也くんじゃないかな……」
「えーっ」
ということは、いずれあてるハメになる。
一瞬、さきにナイトをやっつけようかと思った。
でも、女の子に攻撃しちゃいけませんって、師匠に言われてるし。
迷いが生じて、ボールをのがしてしまった。
F組のコート内を転がったボールは、
イマイに拾われた。


