「きみたち二人が、映像に捕らわれないように――」

長髪ウエイターが静かに言った。

「時間制限を設けて、見張ってるのが僕なんだ。」

その声が優しく感じる。きっと、今ならなにを聴いても、なにをされても優しく感じる。

どんな出来事も物事も、瞬也のお母さんの言葉に包まれたあたしたちには。