痛いほど強く打っている胸を片膝でぎゅっとおさえながら、 やっとのことで言葉を絞り出す。 「……ない」 「え?」 机の上に座って、片膝をかかえた瞬也が、固い声で言い放った。 「遊園地なんか行ってない!」 そのまま教室を出て行ってしまう。