「それで、どうするんだ?」

「あした元のとこに置いてくる」

「捨てるのか?」

「人聞き悪いこと言わないでよ。捨てるんじゃなくて置いてくるの」


初めて食べた、とても美味しかった物はサカナというものらしい。

オンナが「これでいい?キャットフードなんかないから」って。

出してくれたそれを僕は夢中で食べた。


にゃー
凄い
にゃー
美味しい
にゃー
ありがとう


それと、暖かくて白くて甘い飲みもの。

これも凄く美味しくて、こんなに美味しいものは初めてだった。

今まで僕を撫でてくれた誰よりも、このオンナはいいニンゲンに違いない。

こんなに美味しいものを僕にくれるんだから。