でも、何年経ってもあの事故を忘れることはできなかった



俺はさみしさを紛らわすために女と遊ぶようになった



本当はさみしかったけど、空っぽにあいた心をどう満たせばいいか分からなかった



とにかく、言いよってくる女とは遊びまくった



蓮はやめろと止めた




蓮は同じイケメンでも、そんなことはしない




俺はもう自分がどの道を行けばいいのか、どこを向いて歩けばいいのか見失った



「来るもの拒まず去るもの追わず」を続けた俺に、俺を求めてくるやつもいれば、最低というやつもいた




でも、蓮は心の何処かで分かってたのかもしれない




いや、分かっていた。口には出さなかったが

蓮以外の人間は俺の外見しか見ない




噂しか信じない




俺のことを理解してくれる人はいなかった…蓮以外