「…だからさ〜リホんち泊まらせてよ〜」 ある日の昼下がり。学食で昼食を取りながら、ミナトにお願いされる。 実家に住んでいるミナトは、昨日の夜、両親と揉めたらしいのだ。 「まあ…一日なら」 「まじ?リホやんありがとー♡♡」 承諾すると、ミナトは私に抱きついて、スリスリしてくる。 「でも、一日だからね、意地はらずにちゃんとおじさん、おばさんと話し合いなよ」 「もう〜お節介なんだから〜わかってるって〜」 「どうだか」 ミナトとは中学からの付き合いで、ご両親にもお世話になっている。