「うっさい!!」

「俺、もう行くわ。」

棗が出て行った後、春華が教えてくれた。

『椎名君、芽依が倒れた時にさぁ、すっごい真剣な表情で芽依をお姫様抱っこしたんだよ。まるで大切な宝物を守るかのように・・・。』

「私が今、1番大事な人・・・。」

それは、棗だと確信した・・・。