「トロ?」
「あ、ご、ごめんね?ちょっと、疲れちゃった……」
「あ、そう。ていうかそれ、運動不足じゃね?」
「ん、そうかも。へへっ」
へらっと笑った七星に対して、『激かわ!』と俺の心臓がどっきゅーん!と飛び跳ねる。
結局サブバッグはあまり役に立たなかったみたいで七星は雨で濡れてしまっているし、しかも息が上がっていて、その姿は……すっげぇエロい。
ムラムラする……ってまた妄想の世界に入りそうになってる。
俺ってバカ。
俺はハァと大きく息をついて、気持ちを落ち着かせる。
……あ、そうか。
運動不足なら、デートでスポーツするのもいいかもな!
七星、運動得意じゃなさそうだし、俺が手取り足取り教えてやるんだ。
いいこと思い付いたじゃん、俺!

