不器用男子の、恋。





ほんっと最高だよなっ!


好きな女が彼女になるとか!


キスもしたし、恋人として順調だ。


唇を合わせた日からさらにウハウハ絶好調の俺は、毎日が楽しくて仕方なかった。


「北斗、所沢さんとはどうなの?」


「あ?別に言うほどのものじゃないけど」


「えー、そうなの?」


「まぁな。」


七星との甘い時間を他人に知られてたまるかっつの。


二人だけの秘密だし。


ここは敢えてクールに答えてやろう、と俺は顔を引き締める。


「じゃあ、私が立候補すれば良かったかなぁ?所沢さんにコクられてそのまま付き合ってる感じなんでしょ?」


「え?あー、まぁ。お前と付き合ったら楽しかったかもな。楽そうだし」


「だよねっ!私たち、趣味合うし!」


趣味程度なら友達で十分。


それに俺は七星が好きだし、他の誰かと付き合うとか考えられない。


……これからも七星だけだ。