バッと手を離し、 椅子を正して三神君に向き直った私と大輝。 まるで先生に叱られる生徒だ。 いや、中学時代もこんな風に大輝と隣り合わせで先生に怒られた事はあるけど、 それの何倍も怖い。 『先生ごめーん!テヘペロ』なんてふざけて言えるような感じじゃないし。 ってか何故私たちが怒られているのか分からない。 「あっ、えっと…どうしました…か?」 やっとの事で絞り出した言葉。 しかし、言った瞬間に三神君から鋭い目を向けられた私。 『てめえは喋るんじゃねえ!くそアマ』ってところでしょうか…。