「やっと起きたかボーイ」
高いような低いようなしゃがれた声で
誰かが俺に話かけてくる
重い頭をうめきながら起こし
顔を上げるとそこには見たことのない景色が広がっていた
「な、なんだこれ・・・」
まるで高い建物に登り
窓から外を眺めてるような
空が限りなく近く
地平線が遥か向こうに見えている
ここはどこなんだ?
えーっと・・・
俺は朝いつものように起きて
朝飯を食べて、家を出て
学校に向かってチャリンコをぶっ飛ばしてそれから・・・
思い出せない
とにかく落ち着け
ここはどこだ?
何故、俺はここにいるんだ!?
「まず自己紹介しようじゃないか!」
後ろを振り返ると
そこには得体の知れない
奇妙な男が立っていた
「俺様の名前はグレゴリオ!
日本を代表するスーパースターさ!」
ああん?
俺は生粋の日本人だが
お前のことなんてまったく知らないぞ
誰だよグレゴリオって・・・
「あはーん!もしかして俺様のことしらないわけ?」
「え、あ、うん、ごめん」
「オー、シット!ファッキュー!
なんてクレイジーなんだボーイ!」
こいつイカれてやがる
それより、今気がついたが
ここの足場、幅が3メートルぐらいで
長さ15メートルぐらいの
ぶっとい鉄骨の上みてーだ
つまり東京タワーみたいな赤い鉄塔の
てっぺんあたりについてる
渡り廊下のようなところに
俺とこのイカれ野郎二人だけでいるってことか
イカれてやがる
目の前のこいつもだが
この状況、イカれてやがる!
「えっと、どうなってんの?」
「今さら気がついたかボーイ
どうやら俺達はこの鉄骨の上に
拉致られちまったようだぜ!」
なんでこいつはこんなに元気なんだ
それにめっちゃくちゃ冷静じゃないか
「まぁ、この高さから落ちたら即死だろうなー」
下を覗きこみながら聞こえるように呟く男
下を見なくてもわかる
こんなに空が近いのだ
ここはとてつもなく高いに決まっている
「君の名を聞いてなかったなボーイ!」
「あ、俺は東条アズマって言います」
「アズマ君ね・・・
それにしてもイケてないねその格好!」
ああん?
禍々しいジャケット着て
鳥の巣みたいな帽子かぶって
原型とどめてないジーンズ履いてやがるお前に言われたくねーわ!
高いような低いようなしゃがれた声で
誰かが俺に話かけてくる
重い頭をうめきながら起こし
顔を上げるとそこには見たことのない景色が広がっていた
「な、なんだこれ・・・」
まるで高い建物に登り
窓から外を眺めてるような
空が限りなく近く
地平線が遥か向こうに見えている
ここはどこなんだ?
えーっと・・・
俺は朝いつものように起きて
朝飯を食べて、家を出て
学校に向かってチャリンコをぶっ飛ばしてそれから・・・
思い出せない
とにかく落ち着け
ここはどこだ?
何故、俺はここにいるんだ!?
「まず自己紹介しようじゃないか!」
後ろを振り返ると
そこには得体の知れない
奇妙な男が立っていた
「俺様の名前はグレゴリオ!
日本を代表するスーパースターさ!」
ああん?
俺は生粋の日本人だが
お前のことなんてまったく知らないぞ
誰だよグレゴリオって・・・
「あはーん!もしかして俺様のことしらないわけ?」
「え、あ、うん、ごめん」
「オー、シット!ファッキュー!
なんてクレイジーなんだボーイ!」
こいつイカれてやがる
それより、今気がついたが
ここの足場、幅が3メートルぐらいで
長さ15メートルぐらいの
ぶっとい鉄骨の上みてーだ
つまり東京タワーみたいな赤い鉄塔の
てっぺんあたりについてる
渡り廊下のようなところに
俺とこのイカれ野郎二人だけでいるってことか
イカれてやがる
目の前のこいつもだが
この状況、イカれてやがる!
「えっと、どうなってんの?」
「今さら気がついたかボーイ
どうやら俺達はこの鉄骨の上に
拉致られちまったようだぜ!」
なんでこいつはこんなに元気なんだ
それにめっちゃくちゃ冷静じゃないか
「まぁ、この高さから落ちたら即死だろうなー」
下を覗きこみながら聞こえるように呟く男
下を見なくてもわかる
こんなに空が近いのだ
ここはとてつもなく高いに決まっている
「君の名を聞いてなかったなボーイ!」
「あ、俺は東条アズマって言います」
「アズマ君ね・・・
それにしてもイケてないねその格好!」
ああん?
禍々しいジャケット着て
鳥の巣みたいな帽子かぶって
原型とどめてないジーンズ履いてやがるお前に言われたくねーわ!
