あぁ〜....




寝みぃや...






さっきからアクビが止まんねぇや




桜は俺が大きく開けた口の中に入ろうとする。






俺は手を当て口を塞ぐ。






桜は俺の目を潤ませる。





でも、流れ落ちることはない。




お前を引きずり続けてた俺は
叶わない恋を追うことに疲れた。





毎晩濡らしてきた枕も、捨てた。




今頃俺を追いかけたって遅いんだよ。





俺をちゃんと一途に愛してくれる人がいるから。





もう迷わないんだ。










昔を思い出しながらゆっくり坂道を昇る俺を


学校のチャイムに負けないくらいの声で叫ぶ


愛しい人。





それは昔と変わらなくて....





また昔を思い出す。







歩いてないで走れ!
遅刻すんぞ!って





いいよ〜...遅刻するから★