好きなんて、言えるかよ。



「私は……っ、こっちの方が好きだからいいの」


私の方は動揺してる。


そして、やっと手を緩めた高村に


「変な事しないで……っ!」


と離れると、彼は


「顔真っ赤。

マジうけるわ」


なんて笑うから、私は高村を睨みつけた。

こういう事してからかってくるから最低だ。


「今日の帰りカバン持ちしろよ

俺、先生の所行ってくるから

とりあえずここで待ってろ」


はっ……?
もしかして一緒に帰るの?