好きなんて、言えるかよ。



そして、高村が呼び出した理由を待っていると

彼はは私の事を手招きした。


な、何……?


ちょっと不審に思いつつ、歩いていく。


「見ろよ、あれ」


私が屋上のフェンスまで行って

彼が指差した方向を見てみると、


そこにいたのは誠くんだった。


また女の人といる……。

肩を組んで寄り添って歩く2人。

昨日の女の人と、どうやら同じ人みたいだ。


フェンスの網をぎゅっと握りしめながら

その様子を見ていると、高村は耳元で言った。


「満川誠。

高校3年、浮気性。」