好きなんて、言えるかよ。



部屋のドアをしめ、小さな机がある所に座らせると

高村は私の部屋を見渡して


「お前の部屋らしいな」


と言って笑った。

私の部屋らしいって何だろう。


そんなことを考えながら


彼の隣に腰を下ろすと

私は、高村と肩が触れるくらいまで寄りそった。


「何、積極的?」


「ち、違うよ……!」


ただちょっとくっきたい気分なだけだったのに

勘違いされて少し恥ずかしくなる。


そしたら、


「なんかお前の部屋、やべぇわ」


彼は突然そんなことを言い出した。