好きなんて、言えるかよ。



お母さんも一通り話しが出来て満足したのか


「これからも仁菜をよろしくね」


そう言うと食器を片付け、

買い物に行くと言い出した。


洗物をして、上着を着て

買い物の準備を終えたお母さんは


「じゃあ、高村くんゆっくりしていってね」


なんて言って、家から出て行く。


そして、2人きりになった私達は、


私の部屋に向かうことにした。


「緊張した?」


部屋のドアを開けながら聞いてみると、


「まぁ、少しな」

と彼はほっとした表情で言った。