「昔、好きだって言われたあの日 クラスの奴がこっそり見てた中で 好きなんて、言えるかよ。 あの時転校するって分かってたのに お前のこと 好きなんて、言えるかよ……っ。」 そして、私がいる後ろのフェンスに ガシャンと手をついた。 「俺だって、色々考えたんだぞ 悩んだりだってしたんだぞ。 転校して離れてから、 忘れた日はなかった 言えなかった気持ちを戻って来て 言いてぇって思ってたのに 他に好きな人がいるお前に 好きなんて、言えるかよ……っ。」