好きなんて、言えるかよ。



草むらの中に、クラスの男が2人隠れていた。

ちっ、盗み聞きかよ。


人に聞かれていると分かったら

思ってることすら言えなくなって

優しい断り方も考えられず


「お前が俺に告白して来るとか

まじウケるんだけど

しかも、ラブレターとか重っ。」


沢村のことを平気で傷付けた。


しまったと思ってももう遅い。


沢村は泣きそうな顔をして、俺を見た。


たぶん俺は、


沢村をふる一方で

どこか一緒にいたいと思っていたんだと思う。



「じゃあさ、パシリにならしてやるよ」