好きなんて、言えるかよ。



意味、分からない……。


ウソじゃないって言ったり話しをはぐらかしたり

そんな事するから、色々考えちゃうんじゃんか。


私も後から教室に戻り、席につく。


5時間目の授業が始まってもいつまでも

高村のことが頭から離れない私は

完全に授業の内容が頭に入っていなかった。


そんな状態で、授業を受ければ……


「仁菜、仁菜っ!!」


終ったことも気付かずにぼーっとしてしまうわけで


「もう授業終わったよ?

あと、呼び出しかかってる」


ぼやぼやとした頭のまま、咲を見て


「ん……?」

要件を聞こうとすると


「誠くんから……」