金色・銀色王子さま







ー次の日ー




ピピピッ、ピピピッ…


もう朝か。
冬の寒さの中、布団の中は至福の空間。
顔まですっぽりかぶった布団を剥ぐことなく、腕だけ伸ばして棚の上の目覚ましを探る。



「ん…どこぉ…目覚まし…」


指先が当たった、そう感じてもっとグイッと手を伸ばしたらのばしすぎたか下に落ちた。
落ちた瞬間「…てっ!!」と、微かに聞こえた。
布団の中で5秒、今起きてる状況を整理した。



ガバッッッ!!


腕で思いっきり布団をはいで起きあがった。
起き上がったと言うより、立ち上がったに近い。
ベットの上で乱れまくった髪の毛がただでさえコンタクトがないと見えない視界を邪魔してるから、雑に髪をかき上げた。
…とつま先を押さえてうずくまるフードを被った男。



「きゃあああああ!!!!」


叫んだ瞬間、麻衣は口を押さえられて男ごとベットに倒れこんだ。




「んんっー!!」


「五月蠅い!バカ!アホ!!」



バカ?アホ?



目をしっかり開けて焦点が合った。



「…ふぁたきり?」


フードを外したその姿は紛れもなく龍之介だった。
呆れた顔して、麻衣の口を押さえてた手をゆっくり離した。


「かっ…片桐なんでここに?!どうやって入ったの?」

「ベランダの鍵しめてなかっただろ?ベランダに出てふと見たらちょっとだけ空いてたぞ」

「あ、昨日洗濯物中に入れてからそのままだったんだ…」


「なんでそう危機感ねぇんだよ。あんた襲われたばっかだろ。俺が怪しいヤツだったら確実にやられてるぞ」


「ご…ごめん…」


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