ひとしきり話していたら、莉奈さんが帰ってきたようでおかえりーとカイトは電話の向こうで声を掛けた。
「あ、莉奈さん帰ってきた?」
『あーうん、…あ?え?今、麻衣ちゃんと話してる。代わんの?いいよ風呂入れよ先に』
受話器越しに聞こえる、カイトと莉奈さんのやりとり。
微笑ましいような安心感に少しだけ混ざる、モヤモヤした感情に複雑な気持ちになる。
「あ、カイト…莉奈さん帰ってきたことだし電話切るね」
『あっ!ちょっ、待って!俺ばっか話して麻衣ちゃんのこと何も聞いてないわ!』
「わ、私のこと?そんな一週間も経ってないから別に…」
『いや、あれからさー…何してたのかなと思って。俺達のこと見送ったあと、りゅうちゃんと』
カイトがなんでそんなこと聞いてきたのか、一瞬頭が真っ白になった。
「…………」
『…もしもし?麻衣ちゃん?』
「あ、うん、見送った後?時間あったから…映画観に行ったよ!面白かった!あのね…」
私は、火がついたみたいに映画の話をした。
聞いてもいないのに最初からあらすじを事細かく話して、気づいたときにはもう戻れないくらい話してて。
カイトはうんうん、へぇ~面白そう、って聞いてくれた。
『麻衣ちゃん、』
「え?」
『俺………その映画観れないじゃんそんなあらすじ聞いたら』
「あっ…そ、そうだよね…」
『あははっ!でも今度DVD借りるわ!あはは!』
「あはは…ご、ごめん…」
『麻衣ちゃん、帰ったらサイクリング行こうぜ』
「あ、うん!じゃあ…片桐も…」
『ううん、二人で』
.
「あ、莉奈さん帰ってきた?」
『あーうん、…あ?え?今、麻衣ちゃんと話してる。代わんの?いいよ風呂入れよ先に』
受話器越しに聞こえる、カイトと莉奈さんのやりとり。
微笑ましいような安心感に少しだけ混ざる、モヤモヤした感情に複雑な気持ちになる。
「あ、カイト…莉奈さん帰ってきたことだし電話切るね」
『あっ!ちょっ、待って!俺ばっか話して麻衣ちゃんのこと何も聞いてないわ!』
「わ、私のこと?そんな一週間も経ってないから別に…」
『いや、あれからさー…何してたのかなと思って。俺達のこと見送ったあと、りゅうちゃんと』
カイトがなんでそんなこと聞いてきたのか、一瞬頭が真っ白になった。
「…………」
『…もしもし?麻衣ちゃん?』
「あ、うん、見送った後?時間あったから…映画観に行ったよ!面白かった!あのね…」
私は、火がついたみたいに映画の話をした。
聞いてもいないのに最初からあらすじを事細かく話して、気づいたときにはもう戻れないくらい話してて。
カイトはうんうん、へぇ~面白そう、って聞いてくれた。
『麻衣ちゃん、』
「え?」
『俺………その映画観れないじゃんそんなあらすじ聞いたら』
「あっ…そ、そうだよね…」
『あははっ!でも今度DVD借りるわ!あはは!』
「あはは…ご、ごめん…」
『麻衣ちゃん、帰ったらサイクリング行こうぜ』
「あ、うん!じゃあ…片桐も…」
『ううん、二人で』
.
