特命24時 〜恋の秘密を暴きます!?〜【短編】


「朝までこのままだろ。こけなかったら閉じ込められることもなかっただろうに」


望があたしの後ろに立った。



「相変わらずドジだなぁ」


そんなことない!と言いたいのに、図星なだけあって返す言葉が見つからない。


すると、望は少し低く、かすれた声で言った。



「…そんなんだから、真央を放っておけなくなる」



「そ、そんなこと言われたら、女の子はみんな自分に気があるのかなって本気にしちゃうよ」


望が変なこと言うもんだから、焦って早口で言った。


声がうわずる。



望があたしをなんてあるわけないのに、顔が火照る。



「…すればいい。真央にしか言わないから」


耳に口づけるように囁かれた。


パッとその耳を塞ぐようにして押さえ、振り返った。



すぐそばに望の真剣な瞳があり、ドキリとした。