「はっ?!」
あたしは慌てて起き上がった。
何それ!!
真っ暗な室内だけど、キョロキョロと辺りを見ているうちに、ぼんやりと物が浮かび上がってきた。
確かに、さっきまで開いてたはずの出入口の扉が閉まってる。
「なんで閉められるのよ?!」
「ちょうどお前が俺ごとこけたから見えなかったのか、中にいるのに気付かなかったんじゃないか?」
「うっ」
そう言われると言い返せない。
こけたあたしが悪い、そんな気もしてくる。
目がだいぶ慣れてきたので、あたしは立ち上がって、床の物に気をつけながら扉まで行った。
「ダ…ダメだ。開かない」
横開きの扉はどんなに力を込めて横に引っ張っても動かなかった。



