特命24時 〜恋の秘密を暴きます!?〜【短編】


「はっ?!」



あたしは慌てて起き上がった。


何それ!!



真っ暗な室内だけど、キョロキョロと辺りを見ているうちに、ぼんやりと物が浮かび上がってきた。


確かに、さっきまで開いてたはずの出入口の扉が閉まってる。



「なんで閉められるのよ?!」


「ちょうどお前が俺ごとこけたから見えなかったのか、中にいるのに気付かなかったんじゃないか?」


「うっ」



そう言われると言い返せない。


こけたあたしが悪い、そんな気もしてくる。



目がだいぶ慣れてきたので、あたしは立ち上がって、床の物に気をつけながら扉まで行った。



「ダ…ダメだ。開かない」


横開きの扉はどんなに力を込めて横に引っ張っても動かなかった。