特命24時 〜恋の秘密を暴きます!?〜【短編】


「えっ」


「うわ」


体を起こそうとして、何かに頭をぶつけた。



「痛い…さっきからなんな…」


思わず言葉を飲み込んだ。


上に何があるんだろうと、見てみたら、すぐそばに顎を押さえた望の顔があったんだ。


床にこけたあたしの上に、望が馬乗りになっている。



「望、何してるの?!」


「さっき真央がこける時に、真央を捕まえようと腕を掴んでたから巻き添えでこけたんだよ」


「そ、そうなの?」



こけたことに気を取られすぎていて、全然気づかなかった。


望の言葉が耳にダイレクトに響き、ドキドキする。



「それより、なんで真っ暗なの?!」


「あー…」



望は言いにくそうにしながら、あたしの上からどいた。


その態度を、訝しげに見る。



「たぶん、部室の鍵閉められた」