特命24時 〜恋の秘密を暴きます!?〜【短編】


しまったかも…!


さすがにロッカーの中は嫌だし。



あたしは息を整えながら部屋を見回したけど、いい隠れ場所はみつからなかった。



「真央、逃げるのはいい加減にしろ」


後ろから投げかけられた言葉にビクッとした。


振り返ると、出入口のところに、肩で息をした望が立っていた。



「頼まれたってどういうことだ」


望があたしの方へ速足でやってくる。



うーわー、もうどうしよう!


往生際が悪く、あたしはなおも逃げようとした。



「ひゃっ」


「おわっ」


しかし、床に置かれた荷物に足をひっかけ、転んでしまった。



床に体を打ち付け、痛い…。


しかもなぜか体が重い。



なんなの…?


と確認しようと体を起こそうとした時、いきなり部室が真っ暗になった。


その直後に、キイ~ガチャンという音が響く。