特命24時 〜恋の秘密を暴きます!?〜【短編】


その気持ちを忘れるために望と会わないようにしてたけど、ちょっと会って話すと、好きが溢れてくる。



望は一番近くにいた男子だもん。


彼はあたしの特別なんだ。



だけど、この気持ちが望を早乙女さんから奪いたいほどのものかわからない。


誰とも付き合ったことないあたしに、人の彼氏を奪う自信なんてない。



だから、今度こそ今日が最後。


今日一日、望を見つめたら、この気持ちはもう一度厳重に封印して、新しい恋を探そう。



そう思って、ずっと望を見ていた。






すっかり辺りが真っ暗になり、ようやく望の部活が終わった。


あたしは彼らが部室へ行くのを見送った後も体育館のそばに立っていた。



この後も望を付けるとして、望が着替えてる間どこで待ってようか。


校門付近のどこかで隠れてようかな、とそちらに足を向けようとした時、腕を引っ張られた。



「…よお」