*** はあ。 放課後、あたしはため息をつきながら、体育館を見上げた。 あたし、バカだ。 もう望のこと見張ったって意味がないのに、足は自然とここに向かっていた。 望は早乙女さんと付き合っている。 それを認めたくなくて、悪あがきしたいと思っているんだ。 あたしは入口から体育館の中を覗いた。 真っ先に望を見つける。 望は他の男子と談笑していた。 もう自分をごまかせない。 あたしは自分の気持ちに気付き始めていた。 あたし、今も望が好きなんだ。