特命24時 〜恋の秘密を暴きます!?〜【短編】


なんだ、それ。


あたしには高度すぎてわかんないよ。



今のおばさんの笑みとか、真似したら男子にモテるのかな…と思うんだけど、実践できる気がしない。


自分の女子力の低さが悲しくなってきた。



「それでね、真央ちゃんにお願いがあるのよ」


おばさんはテーブルから身を乗り出して、楽しそうな声で言った。



ああ、どうしてだろう。


嫌な予感がする。



「望の彼女、調べてくれないかしら?」


「は、ああああ?!」


「本当にいないんだったらいいんだけどね。変な女の子が息子に付きまとってたら嫌だし」


「無理むりムリ!!」



あたしはカップをテーブルに勢いよく置くと、必死に首を横に振った。



「お礼は何かするからね」


「いや、そういう問題じゃなくて」