不安女子の、恋。



「好きな女にコクられて付き合えたと浮かれてたのに、1ヶ月でフラれて。ショック以外の何物でもねぇし。今も俺は七星のことが好きなんだよ。だから……」


…………え?


……好きな女にコクられ……


……七星のことが好……


……って、ええええぇ!?


「ウソッ!」


「……は?」


「いいい今、す、好きって……っ?わ、私?」


バカなことを言ってるのかもしれない。


でも1%でもその言葉が真実である可能性があるならと、私は西崎くんに聞く。


「……当たり前だろ?他に誰が」


「ウソ……っ、これ、夢っ?夢っ?」


西崎くんが私のことを好きって、本当に!?


私はまだ信じられなくて、アワアワと頬をつねる。


痛い、けど!本当に夢じゃないの!?


「夢じゃっ?ゆ、んんっ!」


突然顎を持ち上げられて、西崎くんの唇が私の唇を塞ぐ。


食べられちゃうような甘いキスに、私は西崎くんの名前を呼ぼうとするけど。


「にし……っ、んぅ……っ」


許してくれない。


前したキスよりも甘いキスに、私は一気に溺れていった。