不安女子の、恋。





18日は何かが起こる日らしい。


「好きなんだ。付き合ってくれないかな?」


「……あ、あの」


今日は私が西崎くんに告白をした日からちょうど2ヶ月、そして、別れてから1ヶ月。


私は他のクラスの男の子に呼び出されて、生まれて初めての告白をされていた。


でも、まだ私は西崎くんのことが好きだし、応えられるわけもなく。


失恋の辛さが痛いくらいにわかるから、本当は断るのは嫌だけど……仕方ないよね……。


「ごめんなさい……付き合えません」


「彼氏とは別れたんだよね?」


「っ!」


真正面に言われて、胸がズキン!と痛んだ。


他のクラスの人たちにも知られてるんだ……。


西崎くん、人気者だもんね……。


その時、腕を痛いくらいに掴まれた。


「え、あのっ」


「なぁ、いいだろ?」


「ごめんなさい、本当に付き合えないから」


「強がるなって」


「や、……やめてください!」


「オレ、本当に所沢さんのことが好きなんだよ。だから付き合って?優しくするし、これから好きになってくれればいいから。な?」


「や……嫌です!離して!」


「元カレが忘れられないなら、癒やしてあげるしさ」


腕を必死に振っても、その手を離してくれない。


後ずさってもぐいぐいと迫ってくる男の子が怖くて、涙が溢れてきてしまう。