バイクに跨がり

キックで

エンジンをいれる

甲高い音が響き

周りの人が

僕をみる

この存在感が

たまらない

アクセルを捻り

走りだすと

“もっと走れ”

バイクが言う

待ってくれ

まだ心の準備が…

僕を無視して

バイクは走る

この迫力

この音が

僕の何かを

刺激する

止まらない世界が

流れている

自分を

見失いながら

走り続けることに

快感と恐怖を

覚える

この瞬間のために

僕は

生きているのだと

気付いた