新大阪のホームでみた

柱に寄り掛かる君

ケータイと必死に

睨めっこ

いつまでも

僕には気付かない

意地悪に

黙っていたら

やっと気付いた君が

照れ臭そうに笑った

声かけてよと

君は言うけど

かけてやんないよ

僕には決して

向けられない

顔が見れる

チャンスなんだから

こんなに好きな君が

遠い事実を

手を繋いでる

この瞬間だけが

忘れさせてくれる

居酒屋の席

座ってすぐに

生でと頼みながら

タバコに火をつけた

僕をオヤジだねと

罵る君は

何だかうれしそうだよ

ほっぺが紅いよ

お酒が回ったかな

それとも別の

何かがあるのかな

こんなに好きな君が

遠い事実を

見つめ合ってる

この瞬間だけが

忘れさせてくれる

酔っちゃったな

なんて言って

腕にしがみつく君の

温もりが

疲れている僕を

癒していると

気付いてるのかな

こんなに好きな君が

遠い事実を

君を想う度

この瞬間だけが

忘れさせてくれるんだ