誰もいなくなった

この部屋を

懐かしく思う僕は

歳をとったのかな

家族皆で

騒がしかった

あの時は

きっともう

やってこない

だけど僕は

一人でも

生きていかなくては

ならないのだから

過去に縋ることは

やめることにしよう

大黒柱に刻まれた

成長の証

思わず背中を

重ねた柱に

懐かしい温もり

涙なんて

久しぶりだ

蘇る思い出を

噛み締めて

この部屋を

あとにしよう

もう僕には

別の部屋が

待っているのだから