海と空の

境目を探した

波が打ち寄せる度に

聴こえてくる

気がするの

彼の声が…

そうか

ここは彼との

想い出の場所

いつまでも

忘れることなんて

出来ないね

だって一番愛した

ヒトだから

夜空見上げ

イヤホンを手にした

彼がそっと

私の髪をかきあげ

片方をつけた

ながれる音は

想い出のたくさん

詰まったもの

強く肩をだいて

離さない

彼が恋しい

今はもう…

たった一人

空を見る

気が付けば

夜空に変わり

打ち寄せる波が

寂しい

一人で聴く

想い出の曲は

どこか切ない

零れる涙も

泣き声も

波に掻き消されていく

悔しい…