海の片隅で

世界を見た

広いのか

狭いのか

そんなことすら

わからなくなるほど

一面青くなっていた

自分がどこにいるのか

本当に存在するのか

そんなことすら

あやふやに

自信を無くした

全部海のせいなんだ

きっと誰かが

僕を笑う

それでいい

関係ない

空はいつしか

暗くなって

海を照らすものは

無くなった

一面真っ黒で

恐怖が僕を包んだ

まだいきているのか

存在を

確かめたときには

何もない

何もない

真っ黒な海へ

沈んだ

僕は誰

君は誰?

ここはどこ

なぜここにある?

考えるほど

億劫になる

考えたくないけれど

考えなければ

僕は

きっと命が尽きる

果てしない海の片隅で