ここは何処だろう

下には何もない

だけど

“行け”と誰かがいう

僕はその言葉に従う

そのくらい

正しいと思わせる

言い方だった

落ちる

ただひたすらに

落ちていく

もう周りは真っ暗だ

まだ落ちているのか

それとももう

死んで

しまっているのか

わからないほど

僕は全てを見失った

だけどなんでだろう

手をのばせば

きっと誰かが

握ってくれる

そう思った

見えないけど

温かい

命のある腕

あぁ僕は生きている

実感できる温もり

僕はこの手を離さない