「ーーまもなく、後夜祭が始まります...。生徒の皆さんは体育館へ集合してください...。」 そんな放送が校内へ響き渡る。 「後夜祭だって!奈那、行こ。」 そう言って、ぴょんぴょん飛び跳ねながら玲香が私の腕を掴む。 いいな...。 でも、私は...。 「ごめん、行けないの。」