〈和也〉
授業が全部終わったからアイツの教室に行った。

なのに女に囲まれていたから
早く歩けなかった。

これじゃあ
アイツが帰っちまう。
教室に着いたらアイツがいた。
良かった。間に合った。

するとアイツは俺を見るなり
嫌そうな顔をした。

ははぁー おもしれぇ
俺を見て嫌がる女 初めて見た。
俺はアイツが気に入った。

出てきたと思ったら
アイツは俺の横を通り過ぎていった。
だから俺は
アイツの肩を掴んだ。ビックリしてた。
やっぱりおもしれぇー
俺は「一緒に帰ろう」って言った時には
俺の周りの女達が
アイツを睨んでいた。

少しだけ「なんで立花優と帰るの?」と
聞こえた。

そしたらアイツは歩き始めた。

女達の声が聞こえたのか?
手を軽く握ったら
「やめてよ」

って睨めつけられた。

俺はそのまま歩いた。
それで起こったのか
「やめてってば」
周りの先生達が見ていた。

そういえばアイツは男嫌いだったな?
あいつの顔を見ると顔が赤かった。

手を繋いだ時アイツの手は
小さかったな。
暖かかったしなぁ
なぜかコイツの隣は居心地がいい。

「あんたの家どこ?」
アイツは少し驚いた顔をしていた。
あぁ!しまった。゚(゚´Д`゚)゚。
喋り方がいつもと違ったなぁー

アイツをなぜか送りたかった。
理由はどうでもいい。

今日知ったんだけど
アイツ意外と気が強い。
まぁーどうでもいいや

「俺結構お前気に入った。」
そう言ったら
嘘でしょっ?みたいな顔をされた。
嘘じゃねー。

アイツがいきなり
「めんどくさいから今日だけ送って」って言われて
少しだけはしゃいだ。

アイツの家に着いたらしくて
家の中に入ろうとしたから
「じゃあな」って言った
そしたら「さようなら」って
無表情で言われた。
笑えよ!そう思った。