〈優〉


授業が全部終わり 放課後になった。
帰ろうかなぁーとした時。

やけに廊下が騒がしかった。
なんだろ?っと思い
覗くと 森 和也がいた。

なんでくんの?顔も見たくないんですけど
通りすがろうとした時
アイツに肩をトンって叩かれ
話しかけてきた。

「一緒に帰ろう?」アイツの周りの
女子が私をいっせいに
見てきた。帰るわけないじゃない。
私が無視して行こうとしたら
手をつかまれてた。

「やめてよ」というけど
アイツはただ歩いてルダケ。

「やめてってば」
大声で言うと
「だめ?」そして手を離してくれた
私が男嫌いって知らないの?

そういえば
私 男の子と初めて手をつないだ。
でも嫌じゃなかった。

手は大きくて暖かかった。
何だろう。この気持ち。

すると、「あんたの家どこ?」
えっ顔が笑ってない…

いきなり喋り方変わった。
「ねぇどこ!?」
「なんで?」

もしかして…
「送るよ。」笑いながら言って来た。

「いい。一人でかえるから。」
「拒否権無いから」
「はぁー?」

意味わかんない。
「俺結構お前 気に入った。」

はぁー?絶対にジョーダン。
でも
「めんどくさいから今日だけ
おくってもらう」
そしたら
アイツ は嬉しそうな
顔をした。
たまにはいい顔するんだ……
ちょっとわたしも嬉しくなってきた

「気に入ってないでしょ?」
「気に入ったっていっただろ?」

「嘘つき」
すると家に着いた。
2人で帰ると 早いな。

家に入ろうとすると
「じゃあな」と笑顔で言ってきた

「さようなら」無表情で私はそう言った。