私は一生懸命、蓮の胸を押し返して暴れた。
するとゆっくり唇が離される。
「蓮! なにしてくれてんのっ!?」
私は声を荒げる。
ドキドキは大きくなるばっか。
早く放してよっ!
でも、蓮は簡単に私を腕に包み込んだままで、私を少し高い目線から見つめている。
瞳が、キラキラと光って見える。
なんだかいつもの蓮じゃなくて、大人な蓮に見える。
「どっ、どうしたっていうの、蓮……?」
私は体を少しのけぞらせて距離をとって、動揺しながら聞く。
「他のヤツなんか見るなよ。バスケ部のエースは俺だ……」
甘い声が私に囁く。
私が距離をとれないように、強く抱きしめる。


