花戸高校、女子校である。
桜の香り、なびく髪の毛、まだ新しい制服。
今日から花戸高校に新入生が入る。

「うおおおおおぉおぉ!!!!!
きたぞおおおおぉ!!!!!花戸高校おおお!!!!!やべぇ!!!!!」

なにやらうるさいのがいるようだが。
…まさかだと思うがそのまさかだ。
この女の名は挟鹿弥生(はさかやよい)この物語の主人公だ。

「はぁはぁっ!女の子しかいない!!どうしよう母さん!!ここは桃源郷ですかアアァァアァ!!幸せ!私は猛烈に幸せだあアアァァアァァァア!!!!!」

私、挟鹿弥生は今日からわざわざ家からかなりかけ離れた場所にある花戸高校に入学することになりました!

何故、私がこの高校に来たというと…。

そう!!!!!!!!!!!!!!

可愛い女の子が沢山いるからだ!!!!!!!!!!それも美人ね!!!!

幼い頃から可愛いものに目がない私ですが中学の頃テレビでこの高校の事を知り、ひたすら勉強したのを私は忘れないッツ!!!!!

そして見事、この高校に受かり、今に至るんです!!!いやぁー頑張った!!

もう!!!!!どこを見渡しても!
美女!!!美女!!!美女!!!!!
美女しかいない!!!!!!!!!

それに!!!!!

お隣には!!!!!
暁高校!!!!!あかつき!!!!!
男子高校なんだけど、花戸高校と正反対で不良しかいないんだけど!!!!!
けど!!!!!
あちらも!!!!!
どこを見渡しても!美男!美男!?美男!!!!!!!!!!素晴らしい!!!!!昔からすごく女子の間でも噂になるほどのイケメン揃いな高校よ!!!!!
…うん!!!!!!!!!!そういえば!!!!!
なんで!!!!!
イケメン揃いなのに不良高校なんだよ!!!!!?どうして!!!!!?

と、私はこの高校を耳にした時に最初に疑問に思った事を思い出した。


けど!!!!!
こちとら女の子目当てで来てますんで!!!!!!!!!!!!!!

「あははははははっ!皆さん可愛いですねー!きっと良い教育をしてもらったんだねー!ははははっ!」まるで花畑で走っているように見えてしまうほどだったと思う。