1から恋を始めよう




川崎と書いてある表札を確認して、
チャイムを押した。





満はすぐに出てきた。






「どうぞ。」



満は扉を押さえて、
私が入るのを見届ける。




何気ない気遣いが、
満の優しさなんだろうな…。





「お邪魔します。」





間取りは私の部屋と殆どかわらない。




ただ、
部屋の雰囲気は男の人の部屋だと思った。





リビングには壁一面の少年漫画。


家具は黒と白で統一してあって…。




まだ片付けてない段ボールが何個か置いてあった。