私は意地悪彼氏が大好きです

そう思ったと同時に足が動き出していた。


「夏井さん」


「へ?え…⁈ひ、翡翠くん⁉︎」


俺が手を掴むと焦ったように見てくる。


「へぇ、これが彼氏ねぇ」


「琴羽!あんまじろじろ見ちゃダメ!」


ことは?


俺の事は名前で呼ばないのに、こいつの事は呼ぶのかよ。