「…可愛いよ。似合ってる」 「……っ」 「…なんで顔隠してんの?」 「……っ」 「なんで何も言わねぇの?」 「…えっと…」 ドキドキした。なんて、言えるわけない。 赤くなったから顔隠した、なんて、 「死んでも言えるか」 「……は?」 「…あ、」 何だこれ。何だこれ何だこれ。 自分の気持ちが、溢れた。 「――お、大神君」 「なに?」