春が指差したのは、
sweet-k2というカフェ。
主にデザート中心だし、
学校から近いから人気がある。
カランカラン…
心地いい鈴の音が鳴る。
「あんま人いないね」
春は喋りながら、椅子に座った。
「のん、ケータイありがとう」
あっ!そうだった!!
忘れてた…バカだなあ。
うん、と軽く返事をして
ケータイをもらった。
「そのケータイ打ちやすいね!!機種変するとき
俺もそれにする!!」
…オソロじゃん。
「でもこれ古くなってるかも」
「じゃあ今週中に変える!!」
「おそろいじゃん」
「うん!!」
まだ幼い笑顔をあたしに
向けた。
…大好きだな、この笑顔。


