どれだけ時間が過ぎても。



振り向くとそこには変わらないメンバーが居て、彼女がいる。


ホンワカした笑顔で「どうしたんですか?」と俺に聞く。


あの日『応援してます』と言っていた少しトボけた詩織の態度が、俺に対する恋心からくる嫉妬と嫌味で成り立っていたなんて、知らなかった。


でも。



知れば知るほど彼女に惹かれて行った。



不真面目な恋愛とも言えない女性関係しか持たなかった自分を変えてくれた唯一の女。


真っ直ぐで、強くて。

でもどこか脆くて儚くて。

守ってるつもりが守られていて。


1度手に入れたら2度と離せなくなってしまった。



泣き虫の俺の奥さん。



愛してるよ、って言うと「知ってるよ」なんて言うんだろうけど。


あえて言わせて欲しい。
これから先、何年経っても。


【君に恋していいですか?】









end...