祐太朗さんが突然わたしに言った言葉。
「避妊しなくていいか?」
…それは、赤ちゃんが出来てもいいのだという事。
わたしに祐太朗さんの赤ちゃんを産んでくれ、という事。
「…」
言葉に出来なかった。
結婚しような、って言われてはいたけれど、それが本気なのかどうかもわからなかったし。
正直怖かった。
でも。
離れていたくない。
だから、避妊しない。
そんな祐太朗さんの言葉が胸に響いた。
何にも阻まれる事なく祐太朗さんに貫かれた瞬間、涙が出た。
本当にひとつになれた。
身体の真ん中で熱く燃えるような楔を穿たれる度、彼にとっての自分が何なのかわかった気がした。
そうして迎えた終り。
体内に暖かなモノが残っているのがはっきりとわかる。
(ここに…わたしたちの赤ちゃんがくるといいな。)
そんな願い。
今年になってわたしにはあまりいいことがなかった。
突然会社で嫌がらせを受け始めた。
思い当たるのは、祐太朗さんとの事。
モテる人だから、何かしら言われるだろうと覚悟は決めていた。
でも。
囲まれた真ん中に居たのは、祐太朗さんの元カノ・谷川さん。
腕を組んでわたしを睨む美しい人。
他の人を使ってわたしの左手から指輪を抜いて。
目の前で捨てた。
探し様もなくて諦めるしかなくて。
祐太朗さんに何て謝ればいいのかわからなかった。
何日かして、ネックレスを引きちぎられた。
クリスマスプレゼントだよって祐太朗さんがくれたものだったのに。
「あんたなんか、祐太朗には似合わない。レベルの低い何にもできない不細工な女のくせに。
どうやって祐太朗に近付いたのよ!」
引きちぎられたネックレスを拾おうと、咄嗟に出した手をハイヒールで踏みつけられた。
「ごめんなさい…好きになってしまってごめんなさい!
でもっ、渡せない!
彼は誰にも渡せないの‼︎」
そう叫んだわたしの頬を思いっきり叩いた谷川さんの目には涙が浮かんでた。
本当に好きだったんだって分かったけど。
「なんであんたなのよ!
あたしじゃなくてあんたなのよ‼︎」
掴みかかってきた彼女の辛さはわたしにはわからないけど。
「祐太朗をどうやって騙したの⁈
返してよ‼︎祐太朗を返して‼︎」
周りにいた人達に取り押さえられるように抱えられた彼女の涙が忘れられなかった。
「避妊しなくていいか?」
…それは、赤ちゃんが出来てもいいのだという事。
わたしに祐太朗さんの赤ちゃんを産んでくれ、という事。
「…」
言葉に出来なかった。
結婚しような、って言われてはいたけれど、それが本気なのかどうかもわからなかったし。
正直怖かった。
でも。
離れていたくない。
だから、避妊しない。
そんな祐太朗さんの言葉が胸に響いた。
何にも阻まれる事なく祐太朗さんに貫かれた瞬間、涙が出た。
本当にひとつになれた。
身体の真ん中で熱く燃えるような楔を穿たれる度、彼にとっての自分が何なのかわかった気がした。
そうして迎えた終り。
体内に暖かなモノが残っているのがはっきりとわかる。
(ここに…わたしたちの赤ちゃんがくるといいな。)
そんな願い。
今年になってわたしにはあまりいいことがなかった。
突然会社で嫌がらせを受け始めた。
思い当たるのは、祐太朗さんとの事。
モテる人だから、何かしら言われるだろうと覚悟は決めていた。
でも。
囲まれた真ん中に居たのは、祐太朗さんの元カノ・谷川さん。
腕を組んでわたしを睨む美しい人。
他の人を使ってわたしの左手から指輪を抜いて。
目の前で捨てた。
探し様もなくて諦めるしかなくて。
祐太朗さんに何て謝ればいいのかわからなかった。
何日かして、ネックレスを引きちぎられた。
クリスマスプレゼントだよって祐太朗さんがくれたものだったのに。
「あんたなんか、祐太朗には似合わない。レベルの低い何にもできない不細工な女のくせに。
どうやって祐太朗に近付いたのよ!」
引きちぎられたネックレスを拾おうと、咄嗟に出した手をハイヒールで踏みつけられた。
「ごめんなさい…好きになってしまってごめんなさい!
でもっ、渡せない!
彼は誰にも渡せないの‼︎」
そう叫んだわたしの頬を思いっきり叩いた谷川さんの目には涙が浮かんでた。
本当に好きだったんだって分かったけど。
「なんであんたなのよ!
あたしじゃなくてあんたなのよ‼︎」
掴みかかってきた彼女の辛さはわたしにはわからないけど。
「祐太朗をどうやって騙したの⁈
返してよ‼︎祐太朗を返して‼︎」
周りにいた人達に取り押さえられるように抱えられた彼女の涙が忘れられなかった。