「これだけは言わせろ」

准はさっきより少しひくめにそう呟くと私の腕を持っている方の手をさりに強く握った

「高木のことが…好きなんだよ。」

一言付け加えた

今なんて言った?好き?

どうゆうこと?

「え?」

私はひどく驚いた顔をして振り向いた

「だから…高木が好きなんだって」

嬉しかった。でも正直夢だと思った。こんなに幸せでいいの?

でも私のとっさに出た言葉は「考えておきます」

好きだけど自分が分からない。
好きなのに本当の気持ちが分からなくて…。