最後は、それぞれの組が、何を表しているかだ。



rとeが、Jと組を作っている。

1対1対応ではない。

アルファベットの、記号としての性質が、問題ではないのだ。



では、なにが……?



傍観者のウィリアムは、解いているウィリアムの肩ごしに、彼の手元の紙を見た。

「順番、が鍵なんじゃないか?」

自然と、セリフが口をついて出た。

解いているウィリアムは、アルファベットを数えはじめる。

アルファベットは26文字だ。

sは、19番目。
Aは、1番目。

19+1=20。

20番目のアルファベットは、t。